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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科69巻4号

2015年04月発行

文献概要

特集 第68回日本臨床眼科学会講演集(2) 原著

個別A定数を用いた白内障術後屈折誤差の検討

著者: 都村豊弘1 野本浩之2 山地英孝3

所属機関: 1高松市民病院附属香川診療所眼科 2野本眼科 3白井病院

ページ範囲:P.481 - P.485

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要約 目的:白内障手術にて個別A定数を用いて眼内レンズ(IOL)度数計算を行い,術後屈折誤差につき検討した報告。対象と方法:対象は過去1年間に白内障手術を施行した77例134眼。それ以前の2年間の白内障手術で得られたA定数(118.59)(PAC群)と個別A定数(IAC群)を用い,同じIOL度数における予測屈折値をSRK/T式で算出。術後1か月での自覚屈折値と比較した。結果:術後1か月での屈折誤差平均値(絶対値平均値)はPAC群が0.28±0.42D(0.42±0.29D),IAC群は0.08±0.41D(0.31±0.28D)で両平均値ともにIAC群が有意に小さかった(t検定,p<0.001)。術後屈折誤差が各度数以内に入った症例割合は±0.25D以内の群のみIAC群が有意に多かった(χ2検定,p<0.001)。結論:個別A定数で算出した予測屈折値のほうが術後屈折誤差は小さくなることが判明した。

参考文献

1)都村豊弘・野本浩之・山地英孝:シングルピース眼内レンズにおける個別A定数の検討.臨眼 68:483-489,2014
2)須藤史子・島村恵美子・大鹿哲郎・他:新しい光干渉眼軸長測定装置OA-1000の測定精度と最適化A定数.IOL & RS 23:568-572,2009
3)北大路浩史・北大路勢津子:眼内レンズA定数に対するレンズ形状と度数の影響.眼科手術 12:479-482,1999
4)禰津直久:個別A定数からみたSRK/T眼内レンズパワー計算式の検討.臨眼 51:911-914,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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