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著者: 寺崎浩子
所属機関:
ページ範囲:P.774 - P.774
文献購入ページに移動フルオレセイン蛍光眼底撮影は,最もポピュラーな眼底血管を評価する方法だと思いますが,最近超広角眼底撮影機器Optos®により,ますますその評価能力が向上したといえるでしょう。「今月の話題」では,スペックルノイズを用いて視神経乳頭血流を見る方法として以前から大学の医工連携により開発されてきたレーザースペックルフローグラフィについて解説されていますが,平成21年には保険収載され,血流解析ソフトウェアの改良により測定精度が良くなり,安定して眼循環の評価ができるようになったのではないかと思います。黄斑部での血流評価は脈絡膜循環も反映すると考えられ,研究のみならず臨床でも使いやすくなっているので,ご覧ください。眼循環ではまだまだわからないことも多いですし,この方法はまだ海外でもそれほど注目されていません。今後は日本発の臨床研究がたくさん世に出てほしいと思います。
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