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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科69巻5号

2015年05月発行

文献概要

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あとがき

著者: 寺崎浩子

所属機関:

ページ範囲:P.774 - P.774

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 我々のところでは桜の花があっという間に散って葉桜になったような気がしますが,4月の半ばでもまだ咲いていなかった地域もあるようでした。東京でも4月に雪がちらついたそうです。しかし,きっとこれからは暑さがうなぎのぼりとなり,夏に向かってしまうのでしょう。皆様お体にはくれぐれもお気を付けください。4年前,大震災のために,会場での講演会・博覧会が中止となった日本医学会総会が今年は関西で開催されました。科学の進歩が目に見えて加速している印象をうけましたが,本当に我々の医療として届けられる日が早く来るといいと思います。講演を拝聴するところによりますと,日本初の創薬はまだまだ米国には追いつかないが,金額で示すと収入に関係なく同じだけの医療が受けられていることは米国に勝っているということでした。

 フルオレセイン蛍光眼底撮影は,最もポピュラーな眼底血管を評価する方法だと思いますが,最近超広角眼底撮影機器Optos®により,ますますその評価能力が向上したといえるでしょう。「今月の話題」では,スペックルノイズを用いて視神経乳頭血流を見る方法として以前から大学の医工連携により開発されてきたレーザースペックルフローグラフィについて解説されていますが,平成21年には保険収載され,血流解析ソフトウェアの改良により測定精度が良くなり,安定して眼循環の評価ができるようになったのではないかと思います。黄斑部での血流評価は脈絡膜循環も反映すると考えられ,研究のみならず臨床でも使いやすくなっているので,ご覧ください。眼循環ではまだまだわからないことも多いですし,この方法はまだ海外でもそれほど注目されていません。今後は日本発の臨床研究がたくさん世に出てほしいと思います。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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