文献詳細
書評
文献概要
長い間,小児救急医療に携わってきたが,その多くは軽症疾患であり,重篤な疾患はまれであることは間違いない。しかし,なぜか,慢心な気持ちが沸けば沸くほど,重篤な疾患に遭遇してしまう皮肉な結果を嫌というほど思い知らされてきた。そこにはピットホールに陥りやすい,われわれ医療側の診療姿勢が見え隠れしているのだと思っている。いかにすべての患児家族に不安をもたらすことなく,的確な診断治療に直結するスキルを自分自身が養い,後輩たちに継承するかは小児救急医(臨床医)の永遠の課題と常々考えてきた。
本書を読み,この自らの問いへ答えてくれる本に出逢ったという想いに溢れ,もっともっと救急現場に立ちたいという気持ちになった。楽しみながら仕事をするという本質的な部分を感じさせる本なのかもしれないと感じ,嬉しくなった。
本書を読み,この自らの問いへ答えてくれる本に出逢ったという想いに溢れ,もっともっと救急現場に立ちたいという気持ちになった。楽しみながら仕事をするという本質的な部分を感じさせる本なのかもしれないと感じ,嬉しくなった。
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