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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科69巻7号

2015年07月発行

文献概要

今月の表紙

真菌性角膜潰瘍後にみられた虹彩脱出

著者: 長谷川哲也1 下村嘉一1

所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター眼科 2近畿大学

ページ範囲:P.973 - P.973

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 症例は86歳,男性。木の枝が左眼に当たり受傷。自覚症状がなく,内科受診時に充血を指摘され紹介となった。

 初診時視力は右0.2(0.6),左5cm指数弁,眼圧は右18.0mmHg,左30.0mmHgであった。左眼毛様充血,角膜中央部羽毛状角膜潰瘍,前房蓄膿を認めた。当院で培養した結果Aspergillus flavusが検出され,ボリコナゾール,フルコナゾール,ピマリシンにて治療していた。全身状態の悪化のため他院へ緊急入院し来院できない状況が続き,眼状態が悪化。前房を2/3を膿が覆い尽くす前房蓄膿になり,角膜パンヌスが全周より侵入。その後角膜上方,下方が穿孔した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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