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樹氷状網膜血管炎
著者: 西山真世1 坂本泰二2
所属機関: 1京都大学医学部附属病院 2鹿児島大学
ページ範囲:P.1126 - P.1126
文献購入ページに移動初診時視力は右(0.7),左(1.5)であった。検眼上,右眼には,前房炎症と,主要網膜静脈が広範囲にわたり高度に樹枝状に白鞘化している所見が認められ,右眼樹氷状網膜血管炎と診断した。その後,ステロイド薬の内服によって,前房炎症と網膜静脈の樹氷状変化は著明に改善したが,受診17日後に,黄斑浮腫を伴う虚血型の網膜中心静脈閉塞症を併発し,右眼視力は0.5pに低下した。黄斑浮腫の治療と血管新生緑内障の発症予防の目的で,その後,アフリベルセプトの硝子体注射と,汎網膜光凝固術を施行した。初診8か月後の現在,右眼視力は1.5と良好,眼圧もmiddleteenを維持している。検眼上,炎症所見,網膜・虹彩新生血管,黄斑浮腫も認めておらず経過良好である。
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