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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科69巻9号

2015年09月発行

文献概要

特集 第68回日本臨床眼科学会講演集(7) 原著

モノビジョン矯正でソフトコンタクトレンズの使用度数が漸減し眼精疲労が改善した3症例

著者: 有賀義之1 梶田雅義1

所属機関: 1梶田眼科

ページ範囲:P.1383 - P.1387

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要約 目的:ソフトコンタクトレンズ(SCL)の矯正度数が不適切と疑われる3症例に対してモノビジョン矯正を行い,眼精疲労が改善し,SCL矯正度数を適正度数に調整できた報告。症例:症例1は26歳女性。主訴は眼の疲れ,頭痛,吐き気。症例2は33歳女性。主訴は眼の疲れで,SCL装用時に特に感じる。症例3は32歳女性。主訴は眼の奥の痛み,肩こり,頭痛。所見:今までバイビジョン矯正であった3症例に対して,モノビジョン矯正を行ったところ,適正なSCLの度数に調整することができ,眼精疲労も軽快した。結論:モノビジョン矯正は,SCL度数が不適切と疑われる眼精疲労の症例に対する,度数調整の手段として有効である可能性がある。

参考文献

1)梶田雅義:身体と眼の疲れ.あたらしい眼科 27:303-308,2010
2)清水公也:モノビジョン法.眼科 54:129-133,2012
3)植田喜一:コンタクトレンズにおけるモノビジョン.前田直之,天野史郎(編):知っておきたい屈折矯正手術.357-364,医学書院,東京,2014
4)梶田雅義:眼科疾患による肩こり.森本昌広(編):肩こりの臨床.関連各科からのアプローチ,74-82,克誠堂出版,東京,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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