文献詳細
臨床實驗
文献概要
Penicillinの發見以來次々と新しい抗生物質が造られ,傳染性疾患の治療法として抗生物質萬能の時代となつた今日,モニリア症(Moniliasis)を惹起するCandida albicansがいろいろの抗生物質によつてかへつて發育を促進されると云ふことが實驗的にもまた臨床的にも相次いで報告された。
美甘・上塚・遠藤・杉野1)は試驗管内實驗に於いて,PenicillinはじめStreptomycin, Chlora-mphenicolに至る抗生物質は,生體内有效治療濃度では,すべての觀點からCandida芽胞細胞に對しては發育阻止的でなく反對に發育促進的であると報告し,又動物實驗に於いても,Candidaalbicansの48時間培養芽胞子(12.5M)をマウスの腹腔内に注入し,Penicillin G 1日1000單位を皮下注射すれば,對照群に比較して死亡率が増加し生存日數が短縮され,又Streptomycin, Chlo-ramphenicolに於いても1日1mg皮下注射に於いてほゞ同樣であると報告している。
美甘・上塚・遠藤・杉野1)は試驗管内實驗に於いて,PenicillinはじめStreptomycin, Chlora-mphenicolに至る抗生物質は,生體内有效治療濃度では,すべての觀點からCandida芽胞細胞に對しては發育阻止的でなく反對に發育促進的であると報告し,又動物實驗に於いても,Candidaalbicansの48時間培養芽胞子(12.5M)をマウスの腹腔内に注入し,Penicillin G 1日1000單位を皮下注射すれば,對照群に比較して死亡率が増加し生存日數が短縮され,又Streptomycin, Chlo-ramphenicolに於いても1日1mg皮下注射に於いてほゞ同樣であると報告している。
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