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臨床實驗
網膜内境界膜剥離症に就て
著者: 弓削經一1
所属機関: 1京都府立醫科大學眼科
ページ範囲:P.570 - P.573
文献購入ページに移動 後部硝子體剥離という病變に就ては私は既に2回に亘つて考察の結果を發表したが1)2),今日迄の考え方では,硝子體内に浮游している膜樣物,即ちHruby3)の所謂geformte Trübungは,實は網膜内境界膜乃至は乳頭前グリア膜の一部であると見なしている。此考え方では,網膜内境界膜と硝子體後境界膜とを分離しないで兩者は同一の膜の呼び方の違いにすぎないと見做している。但し茲にいう網膜内境界膜とはMüller氏支柱線維のBasalkegelの前面にある薄膜であつて,Basal-kegelを含んでいない。此Basalkegelは,Mar-go limitans intermaとせられている。
此樣に私は臨床的觀察と組織學的觀察との併行によつて綱膜内境界膜の一部の剥離したものが,後部硝子體剥離といわれる膜樣浮游物であると考えるのであるが,未だ,それを臨床的に實證した事も無く,又組織標本で之を確かめた事も無い。今回臨床的に之を實證するに足る症例を得たので,之を報告し,併せて1,2の考察を加える事とする。
此樣に私は臨床的觀察と組織學的觀察との併行によつて綱膜内境界膜の一部の剥離したものが,後部硝子體剥離といわれる膜樣浮游物であると考えるのであるが,未だ,それを臨床的に實證した事も無く,又組織標本で之を確かめた事も無い。今回臨床的に之を實證するに足る症例を得たので,之を報告し,併せて1,2の考察を加える事とする。
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