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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻11号

1953年11月発行

特集 眼科臨床の進歩Ⅱ

近視

近視の發生

著者: 大塚任1

所属機関: 1東京醫科齒科大學眼科

ページ範囲:P.613 - P.625

文献概要

Ⅰ.近視學説の發端
 近視眼を初めて解剖したのはPaviaの解剖學者A.Scarpa (1801)で,彼は後部葡萄腫をもつ2眼の病理説明をしたのである。後Arlt (1856)に至り,高度近視は眼軸が長い爲に起るという概念をつくつた。これはDonders (1856)により確められ,Schnabel u. Herrnheiser (1895)は,正視及輕度近視の眼軸は同じ程度だが,10D以上になると著明に長くなるを示し,眼軸長は屈折異常を決定する因子のみならず,高度近視の原因であると結論した。眼鏡に關してはMacken-zie (1840)は,凹レンズは近視を重くすると考え,Donders (1858)に至り現在の如き,眼鏡矯正が行われる樣になつたが,完全矯正の重要性を支持したのはEdward Jackson (1856〜1942)で毛樣筋收縮の永續により,水晶體彎曲率増加し近視が發生すると唱えたのはJager (1855) GrafWiser (1927)である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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