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特集 眼科臨床の進歩Ⅱ 近視
フリクテン發生とマントー反應
著者: 水川孝1
所属機関: 1徳島大學眼科
ページ範囲:P.633 - P.642
文献購入ページに移動 フリクテン〔フ〕と結核との關係は既に常識化されていると考えていたのに,「フ發生とマントー反應」がテーマになる所以はフの本態について,尚一考を要する問題が殘されているためであろうと思う。その内,私等がかねて研究課題として來たものは,(1)結核初感染症としてのフの意義。(2)フ發生時の個體の反應態度であつた。而してこの問題は次の樣な點から出たものである。アレルギーの研究が進み,その本質的條件は「抗原抗體反應」であり,その程度も生體の組織或は機能に障碍を及ぼす病的過程と規定されるまでに至つたが,未だ抗原とは何か?抗體とは如何樣なものであるか?更に反應の影響をどの程度に認めるべきか等が研究對照としてとりあげられている。が同時に私等はその抗原抗體反應の起る生體の反應態度が,體質的に,自律神經系の状態により.時には臓器夫々に於ても,又所謂下垂體一副腎系の反應樣式上異るのではないかと考える必要があらうと思えるから。
更に,吾が圖では宮川,獨のNutal,Thierfe-lder米のReynier,北歐のGlimstedt等により進められている無菌飼育動物によるアレルギーの實驗研究が,眼科領域のアレルギーを論ずる場合,殊に重要な解決をもたらすのではないかと考えているからである。
更に,吾が圖では宮川,獨のNutal,Thierfe-lder米のReynier,北歐のGlimstedt等により進められている無菌飼育動物によるアレルギーの實驗研究が,眼科領域のアレルギーを論ずる場合,殊に重要な解決をもたらすのではないかと考えているからである。
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