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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻11号

1953年11月発行

文献概要

特集 眼科臨床の進歩Ⅱ 網膜血管

眼血壓の臨床

著者: 植村操1

所属機関: 1慶應義塾大學眼科

ページ範囲:P.683 - P.689

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 眼血壓測定の意義,或はその重要性等については,今更云う必要もない筈であり,而かも之は單に眼科醫のみの取扱う問題ではないにも拘らず,一般醫家は眼科というものを餘りにかけ離れたものと考えることから,眼血壓というと之は眼科醫のみが取扱う問題で,自分等には,およそ縁遠いものと考える人が多い。眼底検査によつて得られる所見の多くは,全身病の診斷に,或はその豫後判定に對して如何に價値あるものであるかは最近漸く認識されて來たが之さえも眼科醫にたよつている状態である。之から考えると一般醫家が眼血壓を測定するなどは末遠いことのように思われるが,之は是非早く實現してほしいことである。それには先ず全眼科醫が,その價値を充分に認識して,卒先して,之を實行しなければならない。
 その測定法とか,その意義の大要については本年の日眼總會の特別講演に於て述べたが,その内の實際の測定法等について,少し詳しく述べることゝする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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