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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻11号

1953年11月発行

文献概要

特集 眼科臨床の進歩Ⅱ

組織の薄切法—超薄切片の話

著者: 池田一三1 絹笠秀雄1 藤原忠2

所属機関: 1大阪市立醫科大學眼科 2大阪市立醫科大學電子顕微鏡研究室

ページ範囲:P.750 - P.754

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 超薄切片法とは厚さ0.1μ以下の切片を作ることであつて,この樣に薄い切片は專ら電子顯微鏡に用いるためのものである。この超薄切片法の研究は歐米においては長足の遙歩をとげ,わが國においても,最初やや立ち遲れの感があつたが,この數年來かなりの進歩を見ている。
 現在の光學顯微鏡用切片は大體數μが限度であるから,その數十分の1程度の切片を作るということは,それ程容易なことではないが,電子顯微鏡で充分よいcontrastを保持しつつ50Å程度の解像力を發揮するためには,是非この程度の切片を作らねばならない。そのために特別の工夫を必要とする。われわれはまだ經驗が淺いので適確なことはいえないが,とも角一應の紹介を試みることにしよう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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