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特集 眼科臨床の進歩Ⅱ
トラコーマの化學療法
著者: 靑木平八1
所属機関: 1群馬大學眼科
ページ範囲:P.809 - P.818
文献購入ページに移動 トラコーマ(以下トラと略す)の化學療法については既に多數の報告があり,オーレオマイシン(オーレオと略す)及びテラマイシン(テラと略す)の著効あることは改めて述べるまでもない。然しながら以上の諸報告を見ると,その實施方法及び成續は極めて區々であつて未だに明確な結論を見出し得ない。三井助教授によれば,昭和27年3月のWHO (世界保健機構)のトラ會議では,まず1%オーレオ又はテラ・ワゼリン(以下オーレオ・ワ,テラ・ワと略す)を1日4回2ヶ月間連續使用し,これで著効を奏しない例に對してはサルフア劑の内服を併用,その他適宜手術又は腐蝕を加え,その後4ヶ年の間にその成績を検討するとのことである。
私共はこの數年來,群馬縣下各地小中學校のトラ學童に對して種々なる方法により化學療法の効果を比較檢討しつゝあるが,他方においてテラ・ワ及びオーレオ・ワの安定度,オーレオ及びテラ劑の結膜嚢内における濃度の時間的消長をも調べたので,今までに得た結果の概要を述べて諸賢の御參考に供したいと思う。
私共はこの數年來,群馬縣下各地小中學校のトラ學童に對して種々なる方法により化學療法の効果を比較檢討しつゝあるが,他方においてテラ・ワ及びオーレオ・ワの安定度,オーレオ及びテラ劑の結膜嚢内における濃度の時間的消長をも調べたので,今までに得た結果の概要を述べて諸賢の御參考に供したいと思う。
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