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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻11号

1953年11月発行

文献概要

特集 眼科臨床の進歩Ⅱ

色覺檢査の注意—石原、小口、大熊、各色盲表の此較とその使用時の注意

著者: 馬詰嘉吉1

所属機関: 1東京醫科大學眼科

ページ範囲:P.827 - P.831

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 色には3つの屬性がある。即ち,色相(又は色調),明度,彩度(又は飽和度)の3つである。この三屬性を基として,色を配列するならば之れを立體的に,順序よくならべる事が出來る。これを色立體と云う。從つて色を考える場合に,色立體の樣に,立體的に考えるのが正しく,又非常に合理的で且つ至便である。色覺の異常の種類等については,後述するが,その種類によつて,色立體のあり方が種々樣々であるのは當然である。しかし,この樣に複雑な色の全體を把握すると云う事は,容易な事ではないので,色覺検査の場合には,一般臨床家にとつて,この樣な事はあまり必要ではない。それで,一般に色覺検査と云えば色覺の極く一部の状態を,とらえて検査し,夫れによつて,被検者が正常であるか,或は異常であるかを知り,又異常があれば,その型及び程度を推察しようとするものである。
 先天性色覺異常者を分類すると次の如くである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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