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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻11号

1953年11月発行

文献概要

特集 眼科臨床の進歩Ⅱ 臨界融合頻度

眼疾患に對するFlicker Fusion Fields.(F.F.F)の臨牀的價値

著者: 宇山安夫1 柴田正二1

所属機関: 1大阪大學眼科教室

ページ範囲:P.840 - P.848

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 我々が不連續光を見た場合に,視覺上に於ては"ちらつき"の起つているのが見られる。今,この不連續光の明暗回數を増加して行くと,或る回轉數に至つて"ちらつき感"は消失し,連績融合した光として感じる樣になる。この點が所謂,臨界融合頻度(critical fusion frequency)である。
 この不連續光に對する融合現象が,視覺物質の光化學的變化,網膜組織構造上如何なる機轉に依つて起つて居るのであろうかと云う事柄については,Crozier1-3),Hecht4),Granit5),Tamsley,Lythgoeその他の多くの人々の詳細な研究があり,又最近の電氣生理學的手技の發達に伴つてE.R.Gの各要素との相關關係について興味深い多くの實験が行われて居るのであるが,今茲でこの問題に就いては觸れない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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