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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻12号

1953年11月発行

文献概要

綜説

疲勞と視機能

著者: 萩野鉚太郞1

所属機関: 1名大環研萩野研究所

ページ範囲:P.929 - P.935

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 疲勞と言う現象は,人類には最も近い常識概念の一つであるが,近づいてみると明瞭とか單純とかの概念からは遠いものであることがわかる。この言葉はCarmichael and Dearborn (1947)の述べたところであるが,一應疲勞の性格を表している。然もこの現象は眼に最もよく現われると言われている。例えば屬氏は,作業強度の大きい仕事に從う者は,然らざる者に比べて老人性變化(視器の)が早く起ると報告しているが,この事實からも全身疲勞と視器との關係の一端を推測出來る。他方また視器の疲勢が全身に及ぼす影響も大きく,之等は共に重要な研究課題であることは言うまでもない。本文に於ては本邦の文献を主として,疲勞に於ける視器の意義に就て検討を試みたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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