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臨床實驗
眼瞼・眼窩に發生せる巨大なるリンフォマトーゼの1稀例
著者: 萩野裕1
所属機関: 1成田赤十字病院眼科
ページ範囲:P.945 - P.947
文献購入ページに移動 臨牀上眼窩惡性腫瘍の疑の下に摘出し,組織標本の検鏡に依り淋巴細胞の浸潤を主とする炎性肉芽性の所見を呈する例は僅少ながら屡々ある。本症は1905年にBirch-Hirschfeldが眼窩炎症リンフオマトーゼとして2例報告したのが最初である。其後眼窩單性淋巴腫,眼窩偽腫瘍,眼窩炎性リンフオマトーゼ等の題で同樣の症例が追加報告せられて來たが其の臨牀像,發生病理等に就ては未だ解決されない點が多い。本症は眼窩前部に發生して眼窩後方へ向つて發育するのが普通で眼瞼に發生する事は稀なものである。最近眼瞼に初發し眼窩に侵入したと思われる巨大なリンフオーマトーゼの1例を經驗したので茲に報告する。
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