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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻12号

1953年11月発行

文献概要

臨床實驗

ビタミンB2軟膏の使用經驗

著者: 後藤保郞1 板垣洋一1

所属機関: 1京大眼科

ページ範囲:P.954 - P.957

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 ビタミン研究の發展につれて,1920年EmmettはビタミンB中に熱安定性の成長促進物質を指摘し,1926年Goldbergerは酵母中のBで熱に安定な部分からペヲグラ豫防困子を發見し,次いで1933年Kuhnは牛乳中よりラクトフラビンなる黄色色素を結晶状に抽出した。これが今日のビタミンB2であり,成長促進因子はあるがペラグラ豫防因子はない。現在リボフラビンと稱しているものである。リボフラビンは動物體内に於いて酸化現象を順調に營ませる爲必要であるが,アリボフラビノージスとはこの成長促進因子であるリボフラビンの缺乏症に依つて現れるもので眼症状及び皮膚症状を主要症状として呈するものである。これに對して最近ビクミンB2劑投與に依る治療成績が稱々報告されているが今回私達は軟膏としての治療を施行し些かその効果を認め得たので,その成積を報告し諸腎の御批判を乞う次第である。尚今回使用のビタミンB2軟膏はポリエチレングリコールにリボフラビン五燐酸エステルモノヂエタノールアミン鹽を1gr中16mg (即ちB10mg)含有せるもので,日本衛材提供に依るものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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