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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻12号

1953年11月発行

文献概要

銀海餘滴

保險問答 神經遮斷劑

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.992 - P.992

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 神經遮斷劑というのは,神經の末端を麻痺させるもので,これによつて,その神經の作用を遮斷して,ちようど切斷したと同じように,神經からの影響をなくしてしまうものである。
 はじめに出たものは,2年半ほど前に交感神經遮斷劑で,バンサイン(Banthine)という名で,アメリカでつくられて賣り出された。主として胃潰瘍や胃酸過多症のような交感神經系の障碍でおこる病氣に,その當時流行の交感神經切除術(メスで切除する方法),の代りにもちいられた。しかしこれらの病氣には効くこともあるが,豫期したほどの効はなかつた。そして血壓降下などの副作用があるので,注意を要する藥ということになつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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