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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻4号

1953年04月発行

臨床實驗

水晶體偏位の一家系

著者: 東山榮子1

所属機関: 1順天堂醫大眼科教室

ページ範囲:P.307 - P.310

文献概要

 水晶體偏位は稀な疾患であつて,本症が遺傳性疾患であることに疑わないが,屡々蜘蛛状指趾と合併するため,實際に觀測されたのは蜘蛛状指趾の遺傳例であることが多いようである。たとえばしばしば引用される早川3),梶4),矢野23),田中24),岩崎25)氏等の報告は蜘蛛状指趾である。また有澤6),草間13),山下18),田邊29),田上22)氏等の水晶體偏位の遺傳例の報告も純粋かどうかは判らない。
 幸いにして私は本疾患を有する患者から4代にわたる純粋の水晶髄偏位の家系を調査することが出來たので,ここに報告したいと思う。特に興味深い點は,本患者の姉については當醫局の先輩坂口氏28)が,又父及び叔父については飯海氏2)から以前に詳細な報告が出ていることである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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