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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻6号

1953年06月発行

文献概要

綜説

緑内障の本態に就て

著者: 赤木五郞1

所属機関: 1岡山大學醫學部眼科

ページ範囲:P.215 - P.222

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 緑内障の本態に關する研究は現在歐米眼科學界の主題をなすものであつて,英國に於てはDuke-Elderを中心とし,又米國に於てはSuger, Elw-yn, Troncoso, Schmerl u Steinberg, Ascher,Goldmann等多數の學者の手に依つて研究が進められ,次々と新しい事實が發見せられて今日に於ては最早斯のWilliam MacKenzie (1830)に依つて初めて説えられ,然も最近迄不滅の眞理と考えられて居た「緑内障の本態は眼壓の病的亢進である」との根本概念すらも改訂せねばならない段階に立至つて居る現状である。私は此の機會に緑内障の本態に關する從來の諸學説に觸れると共に最近の重なる歐米學説を紹介し,併せて本問題に關して私達の教室で得た研究業績を根幹として,若干の批判を試みつゝ私達の見解を述べ度いと思う。
 尚茲に取り上げて居る緑内障は總て原發性緑内障に就てのみであつて,續發性緑内障には觸れない事とする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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