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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻6号

1953年06月発行

文献概要

臨床實驗

眼色素粒子の生理的意義

著者: 水野勝義1

所属機関: 1市立岡崎病院

ページ範囲:P.259 - P.262

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 眼色素には強力な吸着作用があり,1mgの眼色素は約85%のビタミンB1(以下VB1)を,10mgの其は約75%のVB2を吸着するが,エステル型VB2は殆んど吸着されない事は既に發表した1)。從つて脈絡膜に多量に存在するとされているVBやVB2は其のメラニン顆粒に吸着状態で貯藏されていると思われる。然し此等が貯藏されるのみで全く網膜へ供給されなければ無意義であるが,實際には網膜新陳代謝に重要な此等ビタミンは絶えず補給されていると見るべき幾多の研究がある。
 私は脈絡膜及び色素上皮と網膜の物質交換の具體的手段として,イオン交換作用があると想像出來る實驗結果を得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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