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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻8号

1953年08月発行

文献概要

銀海餘滴

台湾だより

著者: 中村康

所属機関:

ページ範囲:P.435 - P.435

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中泉行正樣
 28日歸國の豫定が花(華)蓮港という台湾東海岸の都市から來て欲しいという招きを受けて,とうとう,週間豫定を延ばすことになりました。
 5日夜の台湾發,6日早朝7時頃羽田着の飛行機で歸ることになりました。そして延期の理由が「患者が多くて處置しきれない」というのです。實際患者の多いのには驚きます。少々疲れて來ました。毎日々々朝7時より夜11時過ぎまで何かしら用事があるのです。午前中は多くは診療午後は講演,夜は招宴で,それが無ければ,土地を移動する自動車の中です。或る日など夜行で台北へ出て來て,診療をして又夜行で10時間行程の嘉義という處へ歸り,又診療,講演という始末,まあよく病氣にならないものだと感心致しました。日月潭だの阿里山だのの見物もしましたが暑い台湾に閉口している私には,何ともいえない涼しい處で,元氣を恢復致しました。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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