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臨床實驗
房水流出路の抵抗と排出率
著者: 大橋孝平1 堀田寬倶1
所属機関: 1慈大眼科
ページ範囲:P.444 - P.447
文献購入ページに移動 1941年Ascherが細隙燈で房水靜脈を發見して以來,房水流出路の一部が解明せられ近年は房水流出に關する臨床的研究は一層盛んになり,ことに近來は緑内障の房水流出障害に關しては流路の抵抗が解析研究されるようになり,Goldmann,Grant, de Roetth等は緑内障病理考究上これを重要視している。ことにGoldmann (1947)は正常眼を角膜上より平均8g程の壓で壓迫すれば,眼壓は約10mmHg程上昇して,この際には細隙燈で房水靜脈を見ると層状房水靜脈の幅が廣くなり,明かに房水流出が増加するという。著者等も之を家兎眼に就て實證しているが,Goldmannはこの時の眼壓を假性流出壓と稱していて,正常眼では眞の流出壓は平均7.2mmHgであるが,ほぼ之に平行すると記載し,且つこの假性流出壓は眼壓の正常な單性線内障では亢くなり,鬱血緑内障では眼堅が正常化されれば正常に近づき,眼壓が亢進すると變動し,虹彩切除後では眼壓が正常化されるけれども亢進していたという。そしてGo-ldmann (1948)は單性線内障では流出壓が亢進すると房水は實際には排出されないで隅角纖維柱Trabeculaに病的抵抗がある爲シュレンム管の内壓は低下するとし,寧ろこれは房水流出の減少を意味し纖維柱の抵抗を示すとした。
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