icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻9号

1953年09月発行

文献概要

綜説 第3回綜合醫擧賞入選論文

多發硬化症の診斷について

著者: 桑島治三郞

所属機関:

ページ範囲:P.465 - P.483

文献購入ページに移動
 ヨーロツパで多發硬化症が初めて醫學的に注目されたのは前世紀のなかば以前のことで,それから現在まですでに一世紀をこえる。この間に,シヤルコーやオツペンハイム以來もつとも不可解な病氣として,それだけにまた最も興味をそゝる課題のひとつとして,各方面から多くの業績が累積され,その結果,今日では本症が世界の到る所に最もありふれた器質的中枢神經疾患のひとつであることが明らかにされてきた1)
 一方,わが國では昔から本症の存在すら否定するような風潮が強く,今日なおその臨牀診斷たどに對しても必要以上の遲疑や,根據のない逡巡などが示される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?