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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科7巻9号

1953年09月発行

文献概要

臨床實驗

春季カタルに見られたP氏小體類似顆粒

著者: 鈴木英夫1

所属機関: 1千葉大學眼科學教室

ページ範囲:P.509 - P.511

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 Trachoma (以下Trと略す) Virusが未だ完全なる純粋培養の域に達しておらず,從つてTr病原體として,總ての人を納得せしむるものは無いのであるが,略々Virus疾患であり,且つ所謂Prowazek氏小體(以下P氏小體と略す)が此の細胞封入體であろうと云う類推は近年増々其の眞實性を増しつつある。從つてP氏小體の検索は臨床検査に於ても等閑に附されざる状態にある。然し乍らP氏小體の検索には長時間の努力と,熟練を要すると云われている爲に,研究室に於ても兎角面倒視される傾向あり,此の熟練を要すと云われる所以の1つはP氏小體類似顆粒の存在である。
 私もP氏小體検索中,時々此の類似顆粒の鑑別に悩まされたのであるが,特に頻回に出現する春季カタルに於ける封入體樣顆粒に興味を惹かれたので,検索成績を述べて諸賢の御批判を仰ぎたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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