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特集 第69回日本臨床眼科学会講演集[8] 原著
ぶどう膜炎続発緑内障に対する治療方法の検討
著者: 緒方惟彦12 柳井亮二1 小林由佳13 小林正明1 内翔平1 波多野誠1 庄田裕美14 原田大輔15 寺西慎一郎1 木村和博1 鈴木克佳16 園田康平17
所属機関: 1山口大学医学部附属病院 2山口県立総合医療センター 3小郡第一総合病院 4大阪医科大学附属病院 5下関市立豊田中央病院 6鈴木眼科 7九州大学病院
ページ範囲:P.1571 - P.1575
文献購入ページに移動対象と方法:2010年10月〜2014年9月に山口大学医学部附属病院眼科ぶどう膜外来を初診したぶどう膜炎患者171例を後ろ向きに調査した。
結果:ぶどう膜炎続発緑内障の発症率は22.8%,内訳は,炎症による続発緑内障53.8%,ステロイド緑内障46.2%であった。炎症群は前眼部ぶどう膜炎,ステロイド群は全身疾患に随伴したぶどう膜炎が多く,それぞれ,抗炎症治療,ステロイドの減量や中止,抗緑内障薬の点眼や内服,手術により加療された。
結論:ぶどう膜炎続発緑内障は炎症による続発緑内障とステロイド緑内障がほぼ同数にみられ,続発緑内障の原因に応じた治療が必要であった。
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