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特集 第69回日本臨床眼科学会講演集[8] 原著
Swept-source OCT(DRI OCT Triton®)とspectral-domain OCT(3D OCT1000®)の比較
著者: 宗田友美1 中島安由美1 小島慶子1 小柳俊人12 疋田伸一12 末廣久美子12 久冨智朗12
所属機関: 1国立病院機構九州医療センター臨床研究センター 2九州大学大学院医学研究院眼科学分野
ページ範囲:P.1589 - P.1595
文献購入ページに移動対象と方法:両機種による検査を行った眼科患者255人467眼を対象とした。年齢は14〜92歳,平均66±12歳で,網膜硝子体疾患317眼,前眼部疾患129眼,炎症性疾患19眼などである。Vogt-小柳-原田病の1例2眼では,脈絡膜厚を測定した。
結果:SS-OCTはSD-OCTよりも有意に画質が鮮明で,測定可能率が高く,低画質画像の頻度が低かった(p<0.01)。固視不良眼での測定可能率と黄斑前膜の検出率には有意差がなかった。SS-OCTはSD-OCTよりも部分後部硝子体剝離の検出率が高かった(p<0.01)。Vogt-小柳-原田病での網脈絡膜厚はSD-OCTでは測定できず,SS-OCTでは測定でき,加療による脈絡膜厚の減少を計測できた。
結論:網膜硝子体疾患などに対しSS-OCTはSD-OCTよりも,より詳細に測定できた。
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