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特集 第69回日本臨床眼科学会講演集[8] 原著
対応に苦慮した生後4か月の乳児に発症した淋菌性結膜炎の1例
著者: 田辺芳樹1 成味知子2 高良由紀子3 田島靖久4 山本理恵5 高橋春男6
所属機関: 1浜松医療センター眼科 2ナルミ眼科 3高良眼科 4浜松医療センター感染内科 5浜松医療センター臨床検査科 6昭和大学付属東病院眼科
ページ範囲:P.1619 - P.1623
文献購入ページに移動症例:自然分娩で4か月前に出生した女児が,眼瞼腫脹,眼脂,結膜充血,発熱で近医から紹介され受診した。
所見と経過:両眼に眼瞼腫脹と膿性眼脂があり,眼脂の鏡検でグラム陰性桿菌があった。淋菌結膜炎を疑い,セフトリアキソンの静注とセフメノキシム点眼を開始した。その翌日に解熱し,右眼の病変は消失し,2日後に両眼の所見はほぼ正常化した。眼脂の培養で,後日
結論:淋菌性結膜炎の再感染予防のために感染経路を特定することが重要であるが,両親への説明には細心の注意が必要であった。
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