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特集 第69回日本臨床眼科学会講演集[8] 原著
重症心身障害児におけるコミュニケーションへの眼科的助言
著者: 唐木剛1 安間哲史2
所属機関: 1からき眼科クリニック 2愛知県眼科医会
ページ範囲:P.1633 - P.1637
文献購入ページに移動対象と方法:愛知県立名古屋特別支援学校における2014年の在籍者について,中枢性視覚障害のサインである眼球偏位とコミュニケーションのとりにくさの関係を調べた。
結果:眼球偏位の頻度とコミュニケーションのとりにくさはよく一致し,重度の者は30%に上った。つまり眼球偏位の頻度によりコミュニケーションがとりにくくなる。一方,眼球偏位は姿勢を臥位にすると減少することが知られている。
結論:教育関係者がコミュニケーションのとりにくい生徒に,姿勢を臥位にして意思の疎通を図るように指導することが重要である。
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