文献詳細
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『十四経発揮』
著者: 安部郁子1 松岡尚則1
所属機関: 1研医会
ページ範囲:P.1664 - P.1668
文献購入ページに移動陳存仁の『中国鍼灸沿革史表』
岡西爲人の『中国医書本草考』の案内に従って研医会図書館所蔵の書籍をご案内するこの連載では今,金・元時代をみている。しかしながら,今回取り上げる『十四経発揮』については鍼灸の書籍であり,岡西の同書第6章に陳存仁*の『中国鍼灸沿革史表』を訳した文章があるので,まずは,これを主軸に中国の鍼灸の歴史を簡単におさらいしたい(表1)。
*陳存仁(1908〜1990)は上海中医專門学校を卒業後,婦人科と鍼灸科の医師として活躍し,『中国薬学大辞典』やわが国の『皇漢医学叢書』の編纂にかかわった人物。
岡西爲人の『中国医書本草考』の案内に従って研医会図書館所蔵の書籍をご案内するこの連載では今,金・元時代をみている。しかしながら,今回取り上げる『十四経発揮』については鍼灸の書籍であり,岡西の同書第6章に陳存仁*の『中国鍼灸沿革史表』を訳した文章があるので,まずは,これを主軸に中国の鍼灸の歴史を簡単におさらいしたい(表1)。
*陳存仁(1908〜1990)は上海中医專門学校を卒業後,婦人科と鍼灸科の医師として活躍し,『中国薬学大辞典』やわが国の『皇漢医学叢書』の編纂にかかわった人物。
参考文献
1)川瀬一馬:増補 古活字版の研究.The Antiquarian Booksellers Association of Japan,1967
2)岡西為人:中国醫書本草考.井上書店,1974
3)滑 寿(著),豊田白詩(訳):診家枢要.世論時報社,1995
4)馬 継興:鍼灸学通史.湖南科学技術出版社,2011
5)小曽戸洋:古医書のはなし 滑伯仁と『十四経発揮』『難経本義』.北里研究所,2013
6)真柳 誠:黄帝医籍研究.波古書院,2014
掲載誌情報