臨床眼科70巻11号

2016年10月発行

増刊号 眼感染症の傾向と対策—完全マニュアル

Ⅱ．薬剤別：上手な使い方のポイント

ニューキノロン系抗菌薬の使い方

著者： 福田正道¹

所属機関： ¹金沢医科大学眼科学講座

ページ範囲：P.68 - P.71

文献概要

POINT

■ニューキノロン系薬は多用される抗菌薬の1つであり，眼科感染症においては第一選択薬である。

■ニューキノロン系抗菌薬は，単剤で多くの細菌を殺す作用がある広域スペクトルの抗菌薬である。

■ニューキノロン系抗菌薬は体内動態に優れ，組織移行性が良好な薬剤であり，1日1回の大量投与によって感染症を治療する。

参考文献

1）三橋　進（編）：ニューキノロン　あすの抗菌剤をめざして．学会出版センター，東京，1991

2）小野寺昭一：抗菌薬の特徴をふまえた投与方法．9）キノロン系．清水喜八郎・松本文夫・砂川慶介・他（監修）：抗菌薬投与の科学．211-220，医薬ジャーナル社，大阪，1998

3）清水富尚：キノロン．前田謙二・八木澤守正（編）：医薬品の開発（5）抗生物質・抗菌薬．32-48，廣川書店，東京，1990

4）Fukuda M, Sasaki H：Measurement of AQCmax of five different ophthalmic solutions and discussion of its new application. J Ocul Pharmacol Ther 25：351-355, 2009

5）Fukuda M, Shibata N, Osada H et al：Vitreous and aqueous penetration of orally and topically administered moxifloxacin. Ophthalmic Res 46：113-117, 2011