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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科70巻11号

2016年10月発行

文献概要

増刊号 眼感染症の傾向と対策—完全マニュアル Ⅲ.疾患別:診断・治療の進め方と処方例 3.結膜疾患

細菌性結膜炎

著者: 亀井裕子1

所属機関: 1東京女子医科大学東医療センター眼科

ページ範囲:P.151 - P.156

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POINT

■細菌性結膜炎は幼小児および高齢者に多く,青壮年には少ない。

■症候としては急性カタル性結膜炎が多いが,化膿性結膜炎となるものは重症化しやすい。

■通常,抗菌点眼薬により1週間程度で治癒する。

■淋菌性結膜炎は化膿性が強く,角膜潰瘍を合併して失明に至ることがある。

■2週間以上症状が続く場合は,導涙障害や眼瞼皮膚炎などによる慢性炎症の存在を疑う。

参考文献

1)松本治恵・井上幸次・大橋裕一・他:多施設共同による細菌性結膜炎における検出菌動向調査.あたらしい眼科24:647-654, 2007
2)秦野 寛:身につく結膜疾患の診断と治療.金原出版,東京,2012
3)秦野 寛:カタル性結膜炎(インフルエンザ菌,肺炎球菌).大橋裕一(編):専門医のための眼科診療クオリファイ2 結膜炎オールラウンド.72-75,中山書店,東京,2010
4)北川和子:カタル性結膜炎.眼科プラクティス28:94-95,2009
5)佐々木香る:ブドウ球菌性結膜炎.大橋裕一(編):専門医のための眼科診療クオリファイ2 結膜炎オールラウンド.76-79,中山書店,東京,2010
6)北川和子:ブドウ球菌性結膜炎.眼科プラクティス28:96-97,2009
7)江口 洋:淋菌性結膜炎.大橋裕一(編):専門医のための眼科診療クオリファイ2 結膜炎オールラウンド.90-94,中山書店,東京,2010
8)井上昌幸・塩田 洋:淋菌性結膜炎.眼科プラクティス28:98-99,2009
9)亀井裕子:眼科感染症とバイオフィルム.臨床と微生物36:439-444,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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