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文献概要
増刊号 眼感染症の傾向と対策—完全マニュアル Ⅲ.疾患別:診断・治療の進め方と処方例 3.結膜疾患
東洋眼虫症
著者: 白石敦1
所属機関: 1愛媛大学大学院医学系研究科 器官・形態領域 眼科学
ページ範囲:P.170 - P.173
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■東洋眼虫は人畜共通寄生虫である。
■中間宿主はハエの一種であるメマトイである。
■本邦で10〜15mmの白色の小線虫を結膜囊に認めたら,本疾患をまず疑う。
■治療は摘出である。
■摘出の際には点眼麻酔により虫体の活動性を低下させることが重要である。
■東洋眼虫は人畜共通寄生虫である。
■中間宿主はハエの一種であるメマトイである。
■本邦で10〜15mmの白色の小線虫を結膜囊に認めたら,本疾患をまず疑う。
■治療は摘出である。
■摘出の際には点眼麻酔により虫体の活動性を低下させることが重要である。
参考文献
1)宮崎一郎・藤 幸治:眼虫症.図説人畜共通寄生虫症.九州大学出版会,福岡,633-639,
2)吉田幸雄・有薗直樹:図説人体寄生虫学,第7版.132-133,南山堂,東京,2006
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