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文献概要
増刊号 眼感染症の傾向と対策—完全マニュアル Ⅲ.疾患別:診断・治療の進め方と処方例 4.角膜疾患
細菌性角膜炎
著者: 庄司純1
所属機関: 1日本大学医学部視覚科学系眼科学分野
ページ範囲:P.174 - P.179
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■原因菌により特徴的な細隙灯顕微鏡所見が出現することがあるため,初診時の他覚所見は詳細に記録することが重要である。
■細菌学的診断法により原因菌を確定診断する。
■薬剤感受性試験により感受性のある抗菌薬と薬剤耐性の有無について確認する。
■抗菌薬の投与ルートとして,点眼薬,眼軟膏,結膜下注射,点滴静注などがあり,重症例ほど投与ルートを増やして対応する。
■薬剤の投与と同時にPA・ヨードによる消毒を併用することがある。
■原因菌により特徴的な細隙灯顕微鏡所見が出現することがあるため,初診時の他覚所見は詳細に記録することが重要である。
■細菌学的診断法により原因菌を確定診断する。
■薬剤感受性試験により感受性のある抗菌薬と薬剤耐性の有無について確認する。
■抗菌薬の投与ルートとして,点眼薬,眼軟膏,結膜下注射,点滴静注などがあり,重症例ほど投与ルートを増やして対応する。
■薬剤の投与と同時にPA・ヨードによる消毒を併用することがある。
参考文献
1)感染性角膜炎全国サーベイランス・スタディグループ:感染性角膜炎全国サーベイランス—分離菌・患者背景・治療の現況.日眼会誌110:961-972,2006
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6)佐藤敦子・岩﨑 隆・庄司 純・他:伝染性膿痂疹に合併した角膜膿瘍の1例.日眼会誌102:395-398,1998
7)西田幸二・井上幸次・中川やよい・他:両眼にAcute Hydrops様所見を呈した角膜感染症の1例.あたらしい眼科7:263-266,1990
8)中島基宏・稲田紀子・庄司 純・他:コンタクトレンズ装用者に発症した緑膿菌角膜炎23例の臨床所見の検討.眼科53:1029-1035,2011
9)佐々木香る・稲田紀子・熊谷直樹・他:緑膿菌角膜炎における臨床所見の検討—新しい代表所見としてのブラシ状混濁の提言.あたらしい眼科30:255-259,2013
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