文献詳細
増刊号 眼感染症の傾向と対策—完全マニュアル
Ⅲ.疾患別:診断・治療の進め方と処方例 4.角膜疾患
文献概要
POINT
■非常に難治である。特に初期で治療に成功しない症例や,移行期,完成期で初診した症例は注意が必要である。
■特異的な治療法は確立されていない。
■CLによるものが,全体の85〜90%を占める。それらの例は,CL保存ケースの汚染が原因である。しかも使用している消毒剤の効果が,煮沸消毒,コールド消毒,MPSと次第に弱まったため,アメーバがケース内で増殖し,CLに付着し角膜の傷から侵入して感染する。
■現在のところ,筆者らが提唱した,角膜掻爬,抗アメーバ効果のある薬剤の点眼,抗真菌剤の全身投与を組み合わせた,3者併用療法が最も有効である。
■非常に難治である。特に初期で治療に成功しない症例や,移行期,完成期で初診した症例は注意が必要である。
■特異的な治療法は確立されていない。
■CLによるものが,全体の85〜90%を占める。それらの例は,CL保存ケースの汚染が原因である。しかも使用している消毒剤の効果が,煮沸消毒,コールド消毒,MPSと次第に弱まったため,アメーバがケース内で増殖し,CLに付着し角膜の傷から侵入して感染する。
■現在のところ,筆者らが提唱した,角膜掻爬,抗アメーバ効果のある薬剤の点眼,抗真菌剤の全身投与を組み合わせた,3者併用療法が最も有効である。
参考文献
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3)石橋康久:最近増加するアカントアメーバ角膜炎—報告例の推移と自験例の分析.眼臨紀3:22-29,2010
keratitis. Ophthalmology 121:1383-1388, 2014
5)石橋康久・本村幸子:アカントアメーバ角膜炎の臨床所見—初期から完成期まで.日本の眼科62:893-896,1991
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7)渡辺亮子・石橋康久・本村幸子・他:コンタクトレンズ装用者保存液からのアカントアメーバの培養について.日眼会誌98:477-480,1994
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