文献詳細
増刊号 眼感染症の傾向と対策—完全マニュアル
Ⅲ.疾患別:診断・治療の進め方と処方例 7.術後感染症
文献概要
POINT
■角膜移植後はステロイド点眼や上皮のバリア機能低下により易感染状態となっている。
■早期治療が角膜移植片のダメージ軽減へつながるため,患者教育とかかりつけ医療機関との連携が重要となる。
■塗抹鏡検は原因菌を早期に同定できる検査として有用である。
■細菌・真菌・ウイルスなどのあらゆる可能性を想定した多剤による投薬は,治療期間の遷延を招くため,対象を絞った治療でこまめな診察が必要になる。
■角膜移植後はステロイド点眼や上皮のバリア機能低下により易感染状態となっている。
■早期治療が角膜移植片のダメージ軽減へつながるため,患者教育とかかりつけ医療機関との連携が重要となる。
■塗抹鏡検は原因菌を早期に同定できる検査として有用である。
■細菌・真菌・ウイルスなどのあらゆる可能性を想定した多剤による投薬は,治療期間の遷延を招くため,対象を絞った治療でこまめな診察が必要になる。
参考文献
1)藤井かんな・佐竹良之・島﨑 潤:角膜移植後の角膜感染症.あたらしい眼科31:1697-1700,2014
2)脇舛耕一・外園千恵・清水有紀子・他:角膜移植後の角膜感染症に関する検討.日眼会誌108:354-358,2006
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4)奥島健太郎:角膜移植後の縫合糸感染.眼科プラクティス28:140-141,2009
5)西田輝夫:中毒性角膜:角膜テキスト.174-178,エルゼビア・ジャパン,東京,2010
6)島﨑 潤:角膜移植の術後管理:これで完璧角膜移植.72-77,南山堂,東京,2009
7)小泉範子:CMV角膜内皮炎の診断基準.あたらしい眼科32:637-641,2015
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