文献詳細
文献概要
特集 美しさを追求する眼形成—眼瞼手術の基本手技+仕上がりを高めるコツ
眼瞼外反症
著者: 太田優1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1732 - P.1737
文献購入ページに移動眼瞼外反症とは,瞼縁が眼球より離れて外方へ向き,瞼結膜の一部が眼球に接さず,露出した状態をいう。
原因により先天性,瘢痕性,加齢性(退行性),炎症性,麻痺性に分類される。重力のため眼瞼外反症は下眼瞼に起こりやすい。
眼瞼外反症による閉瞼不全で兎眼となり,眼表面の乾燥による角膜上皮障害,流涙,結膜充血のいわゆる兎眼性角膜炎の症状が起こり,さらに眼表面の乾燥が長期にわたり状態が悪化すると,角膜混濁や角膜への結膜侵入,遷延性角膜上皮欠損,角膜潰瘍などを引き起こし,視力低下につながることもある。
今回は,眼瞼外反症に対する手術治療に関し,原因や状態による術式の選択についてまとめる。
参考文献
掲載誌情報