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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科70巻12号

2016年11月発行

文献概要

特集 美しさを追求する眼形成—眼瞼手術の基本手技+仕上がりを高めるコツ

眼瞼外反症

著者: 太田優1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1732 - P.1737

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はじめに

 眼瞼外反症とは,瞼縁が眼球より離れて外方へ向き,瞼結膜の一部が眼球に接さず,露出した状態をいう。

 原因により先天性,瘢痕性,加齢性(退行性),炎症性,麻痺性に分類される。重力のため眼瞼外反症は下眼瞼に起こりやすい。

 眼瞼外反症による閉瞼不全で兎眼となり,眼表面の乾燥による角膜上皮障害,流涙,結膜充血のいわゆる兎眼性角膜炎の症状が起こり,さらに眼表面の乾燥が長期にわたり状態が悪化すると,角膜混濁や角膜への結膜侵入,遷延性角膜上皮欠損,角膜潰瘍などを引き起こし,視力低下につながることもある。

 今回は,眼瞼外反症に対する手術治療に関し,原因や状態による術式の選択についてまとめる。

参考文献

1)辻 貞俊:標準的神経治療:Bell麻痺.日本神経治療学会治療指針作成委員会,2008
2)Tyers AG, Collin JRO:Colour Atlas of Opthalmic Plastic Surgery. 132-135, Elsevier, 2008
3)木下 茂(監)・渡辺彰英・荒木美治(編):顕微鏡下眼形成手術.92-113,メディカルビュー社,東京,2013
4)金子博行:眼科プラクティス19 外眼部手術と処置.眼瞼外反症.50-59,文光堂,東京,2008
5)嘉鳥信忠・渡辺彰英・古田 実:専門医のための眼科診療クオリファイ29 眼形成手術.眼瞼外反症手術.164-168,中山書店,東京,2013
6)金子博行:眼手術学2眼瞼 Ⅺ眼瞼外反症.428-447,文光堂,東京,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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