icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科70巻2号

2016年02月発行

文献概要

特集 緑内障治療の副作用・合併症対策総ざらい

ミニチューブ(Ex-PRESS®

著者: 輪島良太郎1 新田耕治1

所属機関: 1福井県済生会病院眼科

ページ範囲:P.170 - P.176

文献購入ページに移動
はじめに

 Ex-PRESS®(アルコン社)は一定の内腔により房水流量が予測可能であり,線維柱帯切除術と同等の眼圧下降効果が得られること,また虹彩切除を必要としないため合併症のリスク軽減や前房開放時間の短縮ができることなどの臨床上のメリットがあると報告されている。しかし,わが国で導入されてからまだ時間が短く,合併症に関する報告が少ないため,理想的な臨床効果を得るにはトラブルシューティングについても事前に十分に理解しておくことが必要である。

 本稿ではEx-PRESS®併用濾過手術の合併症について,その対策や問題点について概説する。

参考文献

1)Chen G, Li W, Jiang F et al:Ex-PRESS implantation versus trabeculectomy in open-angle glaucoma:a meta-analysis of randomized controlled clinical trials. PLoS One 9:e86045, 2014
併用と非併用濾過手術の術後成績.あたらしい眼科32:1477-1481,2015
. Ophthalmic Surg Lasers Imaging 43:e62-63, 2012
4)Khouri AS, Khan MN, Fechtner RD et al:Technique for removal of malpositioned Ex-PRESS glaucoma device. J Glaucoma 23:435-436, 2014
5)Stein JD, Herndon LW, Brent Bond J et al:Exposure of Ex-PRESS Miniature Glaucoma Devices:case series and technique for tube shunt removal. J Glaucoma 16:704-706, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?