文献詳細
書評
市中感染症診療の考え方と進め方 第2集—IDATEN感染症セミナー実況中継 フリーアクセス
著者: 川島篤志1
所属機関: 1市立福知山市民病院研究研修センター・総合内科
ページ範囲:P.366 - P.366
文献概要
さて,IDATENは過去にも複数の書籍を刊行している2)。それぞれ秀逸であるが,今回はセミナー実況中継「風」の体裁で,施設内・地域内での感染症診療の質向上に心強い1冊として出版された。セミナーは夏と冬に行われているが,日程やあまりの人気で「狭き門」となっている。サマーセミナーはBasic編と位置付けられているが,「風邪」を含めてよくある感染症から,比較的稀で対応困難になりかねない疾患・状態への備え(海外渡航帰りの発熱やHIV診療,集中治療),感染症診療の原則や小児診療,予防(ワクチン)についても網羅されおり,大変ぜいたくなセミナーである。これらがUpdateされ,カラー図表が豊富な書籍として一般公開されたことは,本当にありがたいことである。個人的には筆者自身が施設責任者としてかかわった2013年の「IDATEN Summerセミナーin福知山」がBaseになっているのも感慨深い3)。
参考文献
掲載誌情報