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特集 第69回日本臨床眼科学会講演集[1] 原著
和歌山医大での内視鏡下涙管チューブ挿入術の手術成績の検討
著者: 小門正英1 雑賀司珠也1
所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.393 - P.397
文献購入ページに移動対象と方法:当院で施行した57例68側について検討した。全症例を1名の術者が執刀した。
結果:全症例でのチューブ挿入完了率は79.4%であった。涙小管閉塞症例の完了率は0%,涙点閉鎖では50.0%であった。背景因子との関係では,抗癌剤内服既往は50.0%,外傷後長期経過は0%,急性涙囊炎後で75.0%であった。
結論:涙小管閉塞,外傷後長期経過,急性涙囊炎後で自壊創ありを内視鏡下涙管チューブ挿入術で治療困難と考えた。これらの因子がない場合,初心者では開始半年後以降は92.5%で挿入完了が可能であった。
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