文献詳細
文献概要
特集 第69回日本臨床眼科学会講演集[2] 原著
他覚的屈折度(等価球面度数)を30年以上追えた988眼の屈折度の変化
著者: 河鍋楠美1
所属機関: 1蕨眼科
ページ範囲:P.523 - P.526
文献購入ページに移動要約 目的:等価球面度数と乱視度に重点を置き,988眼で30年以上の経過を追った他覚的屈折度の変化の報告。
対象と方法:初診時の年齢が1〜59歳までの526例1,052眼のうち,眼疾患がなく,視力が0.5以上の988眼を対象とした。他覚的屈折度を,手動または自動屈折計で測定した。屈折度の経過は,30年以上,39年までを測定した。
結果:30年後の屈折は,初診時の年齢が29歳以下では近視化,30歳以上では遠視化の傾向を示した。乱視軸については,各年齢層を通じ,ほとんど変化しなかった。
結論:同一人の他覚的屈折度は,30年以上を経過しても乱視軸は変化しなかった。
対象と方法:初診時の年齢が1〜59歳までの526例1,052眼のうち,眼疾患がなく,視力が0.5以上の988眼を対象とした。他覚的屈折度を,手動または自動屈折計で測定した。屈折度の経過は,30年以上,39年までを測定した。
結果:30年後の屈折は,初診時の年齢が29歳以下では近視化,30歳以上では遠視化の傾向を示した。乱視軸については,各年齢層を通じ,ほとんど変化しなかった。
結論:同一人の他覚的屈折度は,30年以上を経過しても乱視軸は変化しなかった。
参考文献
1)河鍋楠美:他覚的屈折度(球面度数)を30年以上追えた571眼の変化について.臨眼66:1053-1057,2012
2)所 敬:屈折異常とその矯正.108-109,金原出版,東京,1988
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