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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科70巻4号

2016年04月発行

文献概要

特集 第69回日本臨床眼科学会講演集[2] 原著

真生会富山病院アイセンターにおける遮光眼鏡処方の傾向

著者: 乾有利1 宇津木航平1 河端陽子1 植田芳樹1 舘奈保子1

所属機関: 1真生会富山病院アイセンター

ページ範囲:P.543 - P.548

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要約 目的:真生会富山病院アイセンターにおける遮光眼鏡処方の傾向の報告。

対象と方法:2010年6月〜2015年1月に羞明を訴え遮光眼鏡を処方した61名を対象とし,屋外用として処方した遮光眼鏡の色,視感透過率と疾患,良いほうの視力値の関係を検討した。

結果:処方した遮光眼鏡の色はグリーン系75.4%,ブラウン系13.1%,グレー系11.5%であった。どの疾患においてもグリーン系が最も多かった。糖尿病網膜症では他疾患と比べブラウン系(38.5%)が多かった。網膜色素変性,緑内障,加齢黄斑変性症では,視感透過率25%以下の濃いものが半数以上であった。

結論:遮光眼鏡の色や透過率において疾患による特異な傾向はなかったが,グリーン系のレンズはどの疾患でも多かった。

参考文献

1)乾 有利:真生会富山病院におけるロービジョン外来開設1年間の結果.日本視能訓練士協会誌41:290-290,2012
2)南 稔浩:大阪医科大学における遮光眼鏡の検討.日本視能訓練士協会誌39:217-223,2010
3)楡井しのぶ:井上眼科病院における遮光眼鏡の選定に影響を及ぼす因子.日本視能訓練士協会誌36:133-139,2007
4)坂本保夫:遮光と視機能—透明遮光眼鏡への挑戦—.日本白内障学会誌22:24-28,2010
5)浅野紀美江・川瀬和秀・山田敬子・他:緑内障におけるロービジョンケア—視野による評価—.あたらしい眼科19:771-774,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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