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特集 第69回日本臨床眼科学会講演集[2] 原著
眼内金属片による角膜鉄錆症の術前後の評価にScheimpflug画像が有用であった1例
著者: 髙田幸尚1 宮本武1 森井智也1 雑賀司珠也1
所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.573 - P.577
文献購入ページに移動対象と方法:57歳,男性。2012年,右眼に金属片による角膜裂傷に対して他院で角膜縫合を受けた。2014年9月より右眼痛を自覚し,9月下旬に和歌山県立医科大学眼科を受診した。角膜赤褐色混濁と眼窩CTで眼内金属片滞留を認め,眼球鉄錆症,角膜鉄錆症と診断し,金属片の摘出術を行い,術前後の角膜混濁の評価にSDを用いた。
結果:術前角膜のSDは右眼94.4であったが,術後角膜混濁は改善し術後6か月後に43.1に改善した。
結論:眼内の金属片を摘出することで角膜鉄錆症とSDは改善し,角膜混濁の評価にSDは有用であった。
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