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特集 第69回日本臨床眼科学会講演集[2] 原著
基礎健診・特定健診の一環としての眼底検査は成人眼科検診として失明予防に役立つか?
著者: 佐渡一成1
所属機関: 1さど眼科
ページ範囲:P.597 - P.601
文献購入ページに移動対象・方法:2014年度に当院で無散瞳の検眼鏡による眼底検査を行った1,171名(平均年齢66.2歳,男性28.0%,女性72.0%)を対象に,眼疾患を解析した。
結果:眼疾患は緑内障4.3%,網膜静脈分枝閉塞1.3%,糖尿病網膜症0.8%などであった。
結論:専門医が行うのであれば,無散瞳の眼底検査でも緑内障の早期発見を含む比較的精度の高いスクリーニングが可能と思われた。成人眼科検診単独ではコスト的にも困難だが,特定健診の際に眼科(専門)医が眼底検査を行う方式であれば実現の可能性が高くなる。
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