文献詳細
特集 第69回日本臨床眼科学会講演集[2]
原著
文献概要
要約 目的:成人眼科検診を行うことができれば失明者を36%減少できるという試算が報告されたので,さど眼科で行った基礎健診・特定健診に伴う眼底検査の結果を解析した。
対象・方法:2014年度に当院で無散瞳の検眼鏡による眼底検査を行った1,171名(平均年齢66.2歳,男性28.0%,女性72.0%)を対象に,眼疾患を解析した。
結果:眼疾患は緑内障4.3%,網膜静脈分枝閉塞1.3%,糖尿病網膜症0.8%などであった。
結論:専門医が行うのであれば,無散瞳の眼底検査でも緑内障の早期発見を含む比較的精度の高いスクリーニングが可能と思われた。成人眼科検診単独ではコスト的にも困難だが,特定健診の際に眼科(専門)医が眼底検査を行う方式であれば実現の可能性が高くなる。
対象・方法:2014年度に当院で無散瞳の検眼鏡による眼底検査を行った1,171名(平均年齢66.2歳,男性28.0%,女性72.0%)を対象に,眼疾患を解析した。
結果:眼疾患は緑内障4.3%,網膜静脈分枝閉塞1.3%,糖尿病網膜症0.8%などであった。
結論:専門医が行うのであれば,無散瞳の眼底検査でも緑内障の早期発見を含む比較的精度の高いスクリーニングが可能と思われた。成人眼科検診単独ではコスト的にも困難だが,特定健診の際に眼科(専門)医が眼底検査を行う方式であれば実現の可能性が高くなる。
参考文献
1)平塚義宗・他:「成人を対象とした眼検診」研究班 中間報告書.日本の眼科86:1-18,2015
2)山田昌和(研究代表者):厚生労働科学研究費補助金 障害者対策研究事業 「成人を対象とした眼検診プログラムの臨床疫学,医療経済学的評価」平成24年度総括・分担研究報告書,2013
掲載誌情報