今月の表紙
Outer retinal tubulation
著者:
山本素士1
小畑亮1
相原一1
寺崎浩子2
所属機関:
1東京大学大学院医学研究科眼科学
2名古屋大学
ページ範囲:P.634 - P.634
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症例は70歳,男性。6年前より右眼歪視を自覚し近医受診後,当科紹介となった。既往歴に肺結核があった。初診時の右視力は(0.4),前眼部,中間透光体に特記することなく,眼底には両眼視神経乳頭周囲に広範囲な網脈絡膜萎縮,黄斑部に脈絡膜新生血管,漿液性網膜剝離,網膜下出血を認めた。クォンティフェロン陽性であった。経過観察中に網脈絡膜萎縮の範囲は拡大した。以上より,結核性ぶどう膜炎による地図状網脈絡膜炎,続発性脈絡膜新生血管と診断し,抗結核療法とベバシズマブ硝子体内投与(倫理委員会承認済)を開始した。現在,右視力(0.08)となり,outer retinal tubulationを伴う萎縮型黄斑変性に移行している。
撮影は,OCTにHeidelberg Engineering社SPECTRALIS®を用い,網膜中心窩を含む網脈絡膜萎縮部位の水平断を撮像した。複数の水平断を撮像することにより,網膜内に走るouter retinal tubulationの管腔構造を把握できるように意図した。