文献詳細
連載 目指せ!眼の形成外科エキスパート・第21回
文献概要
はじめに
本稿では,転移した眼窩腫瘍の取り扱い方法について述べます。いずれにしても,普通の眼科医が治療に関与できる病態ではありません。しかし,「何も知らなくてよい」ということでもありません。これらの患者が,いつ眼科外来を訪れるかわからないのです。
では,どのように対処すればよいでしょうか。まずは,常日頃から悪性眼窩腫瘍ではないかと疑える環境を整えておくことです。そのうえで,紹介すべきルートを確保しておくべきです。さらに患者が腫瘍の治療を受けている間,および治療終了後も,紹介先と連携しながら眼症状に関して経過観察できれば,これ以上のことはありません。ここで大切なことがあります。それは治療方法,治療に伴う合併症,そして治療の限界をある程度知っておくことです。このことは,悪性眼窩腫瘍に限ったことではありません。
本稿では,転移した眼窩腫瘍の取り扱い方法について述べます。いずれにしても,普通の眼科医が治療に関与できる病態ではありません。しかし,「何も知らなくてよい」ということでもありません。これらの患者が,いつ眼科外来を訪れるかわからないのです。
では,どのように対処すればよいでしょうか。まずは,常日頃から悪性眼窩腫瘍ではないかと疑える環境を整えておくことです。そのうえで,紹介すべきルートを確保しておくべきです。さらに患者が腫瘍の治療を受けている間,および治療終了後も,紹介先と連携しながら眼症状に関して経過観察できれば,これ以上のことはありません。ここで大切なことがあります。それは治療方法,治療に伴う合併症,そして治療の限界をある程度知っておくことです。このことは,悪性眼窩腫瘍に限ったことではありません。
参考文献
1)柿﨑裕彦:眼窩腫瘍の診断と治療 — 理詰めでいけばかなりシンプル! 臨眼70:462-466,2016
2)Shikishima K, Kawai K, Kitahara K:Pathological evaluation of orbital tumours in Japan:analysis of a large case series and 1379 cases reported in the Japanese literature. Clin Experiment Ophthalmol 34:239-244, 2006
3)Ohshima K, Sogabe Y, Sato Y:The usefulness of infraorbital nerve enlargement on MRI imaging in clinical diagnosis of IgG4-related orbital disease. Jpn J Ophthalmol 56:380-382, 2012
4)Japanese study group of IgG4-related ophthalmic disease:A prevalence study of IgG4-related ophthalmic disease in Japan. Jpn J Ophthalmology 57:573-579, 2013
5)大島浩一:眼窩部悪性腫瘍の治療方針と後療法の考え方.臨眼67(増刊):310-317,2013
掲載誌情報