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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科70巻5号

2016年05月発行

文献概要

特集 第69回日本臨床眼科学会講演集[3] 原著

高度涙小管閉塞症に対する開窓涙管チューブ長期留置術

著者: 湯田兼次1 高野昌代1 湯田健太郎2

所属機関: 1きくな湯田眼科 2横浜南共済病院眼科

ページ範囲:P.703 - P.707

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要約 目的:高度涙小管閉塞症に対し,Jonesチューブ治療に代わりうるものとして開窓涙管チューブ長期挿入術を検討した。

対象と方法:PFカテーテルの両端を切除し,開放端としたものを使用した。レーザー涙囊鼻腔吻合術後にシース誘導チューブ挿入術を用い,上下涙小管よりカテーテルを鼻腔内に留置し,カテーテル中央部をレーザーで穴を開け,開窓チューブとした。本法術後1年以上経過観察した14例17眼の成績を検討した。

結果:9例(53%)で流涙症が改善した。大きな合併症はなかった。

結論:開窓涙管チューブ長期留置術は高度涙小管閉塞症の治療に有用と考えられた。

参考文献

1)Jones LT:Conjunctivodacryocystorhinostomy. Am J Ophthalmol 59:773-783, 1965
2)井上 康:テフロン製シースでガイドする新しい涙管チューブ挿入術.あたらしい眼科25:1131-1133,2008
3)Lim C, Martin P, Benger R et al:Lacrimal canalicular bypass surgery with the Lester Jones tube. Am J Ophthalmol 137:101-108, 2004
4)Rosen N, Ashkenazi I, Rosner M:Patient dissatisfaction after functionally successful conjunctivodacryocystorhinostomy with Jones tube. Am J Ophthalmol 117:636-642, 1994
5)Alañón Fernández MA, Fernández FJA, Martínez Fernández A et al:Conjunctivodacryocystorhinostomy with the assistance of diode laser. Endoscopic placement of Jones lacrymal tubes. Acta Otorhinolaringol Esp 59:11-15, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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