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特集 第69回日本臨床眼科学会講演集[5] 原著
滲出性加齢黄斑変性に対するアフリベルセプトの1年成績
著者: 岩渕成祐1 三井千旦1 岡和田英昭1 禅野誠1 高橋春男1
所属機関: 1昭和大学医学部眼科学講座
ページ範囲:P.1079 - P.1082
文献購入ページに移動症例と方法:2014年4月までの1年間に,加齢黄斑変性に対する治療としてアフリベルセプトの硝子体注射を行った27例28眼を対象とした。男性17眼,女性11眼で,平均年齢は77歳である。9眼が未治療眼,19眼がラニビズマブなどによる治療を受けたが効果がない既治療眼であった。加齢黄斑変性の病型は,22眼が滲出型,6眼がポリープ状脈絡膜血管症であった。投与開始から1年後の視力と中心窩網膜厚を評価した。
結果:1年後の視力は改善せず,未治療眼と既治療眼の間に有意差がなく,治療前の視力が維持されていた。中心窩網膜厚は,両群とも治療前よりも有意に改善した。
結論:加齢黄斑変性に対するアフリベルセプトの硝子体注射の1年間後の評価で,視力の悪化はなく,ラニビズマブによる既治療眼でも未治療眼と同様な効果があった。
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