文献詳細
臨床報告
早期診断により保存的加療が可能であったリステリア性眼内炎の1例
著者: 中澤祐則1 川野浩輝1 棈松徳子1 中尾久美子1 坂本泰二1
所属機関: 1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科感覚器病学眼科学
ページ範囲:P.1397 - P.1400
文献概要
目的:発症から6日後にリステリア眼内炎の診断が確定し,保存的治療で軽快した1症例の報告。
症例:71歳女性が3日前からの左眼の充血と疼痛で受診した。20年前から関節リウマチに対し,メトトレキサートとプレドニゾロンなどを服用していた。
所見と経過:矯正視力は右1.5,左0.04で,左眼に前房蓄膿を伴う眼内炎があった。硝子体と眼底の所見は不明であった。前部ぶどう膜炎として加療したが,病状は悪化した。発症から6日目に採取された前房水から
結論:本症例では,リステリア眼内炎の診断が早期に確定して治療を開始したことで,良好な転帰が得られた。
参考文献
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